2023年10月05日 体外衝撃波 難治性腱鞘炎などの治療
スポーツや仕事での肘や足、肩の腱鞘炎 なかなか治療に難渋する事も多いです。
当院でも、様々な治療をしておりますが、治療に困る症例もあります。
今回は体外衝撃波といって、体外から患部に衝撃波を当てて疼痛をとる整形外科では新しい治療法の紹介です。
体外衝撃波治療とは
元々、腎臓結石を破砕する治療として確立されています。それが整形外科の分野において応用され、足底腱膜炎やアキレス健炎、テニス肘などの腱炎・靭帯炎など多くの疼痛疾患の除痛を目的とした治療に使用されています。
欧米でもスポーツ選手を中心に腱付着部障害や骨性疾患においても低出力の衝撃波が利用されるようになりました。
体外衝撃波治療の効果は照射した後からの除痛効果と組織修復の促進が特徴です。また、副作用の事例がほとんどありませんので、安全な治療法として推奨致します。疼痛の感じ方には個人差があるので、初めはお試しの1回タイプからの開始がおすすめです。
【足部】足底腱膜炎、アキレス腱付着部炎
【膝】膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
【肘】上腕骨外上顆炎(テニス肘)、内側上顆炎(ゴルフ肘)
【肩】石灰沈着性腱板炎、腱板炎
【下腿】シンスプリントなど
【料金】
保険外診療(自費負担)の費用について
様々な規模の機器がありますが一回数万円する機器もあり、当院では下記料金に抑えて導入してます。
1回 1,000円
5回セット 3,000円
近年、「体外衝撃波治療法」と共に「PRP療法」も効果的な治療法として知られています。
ある研究によっては、ジャンパー膝の12ヶ月のフォローアップの成績だとPRP療法(多血小板血漿注入療法)の方が治療成績が良く、より組織再生が働いているとの研究発表もあるようです。一方で、早期疼痛軽減、競技復帰にはESWT(体外衝撃波疼痛治療)がより効果的とされています。
治療方針として多いのが、シーズン中はESWT(体外衝撃波疼痛治療)、シーズンオフにPRP(多血小板血漿注入療法)か手術を選択するという方針です。ESWT(体外衝撃波疼痛治療)は直後に除痛作用が働くこともあり、早期の疼痛軽減が働き、競技復帰に向け活用し易いのが特徴になります。注射がなく侵襲性が低いことも患者様にとって、抵抗なく受けやすい治療法という事が利点ではないでしょうか。他の部位でも、成績に差はありますが、双方の利点がありますので 、個人個人でご選択お願いします。
PRPも体外衝撃波どちらも導入しており、衝撃派だけでの受診も可能ですので、窓口で相談お願いします。
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