城下やえがき整形外科

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城下やえがき整形外科

2024年07月23日 レッドフラッグ

医療において
「見逃してはいけない疾患を示唆する徴候や症状」の腰痛のレッドフラッグについて

レッドフラッグとは大きな危険信号 、非常に危険な【ものすごくやばい】ことを一般的には指しますが、医療では【見逃してはいけない疾患を示唆する徴候や症状】を意味します。こちらは腰痛に関してのレッドフラッグについての記事となります。
腰痛の疫学として非特異的腰痛85%(検査しても画像で原因がはっきりしない)と特異的腰痛15%(検査でわかる重篤な腰痛)に分類されます。腰痛のレッドフラッグは特異的腰痛が強く疑われる状態となります。
①発症年齢が20歳未満または50歳以上
②時間や活動性に関係のない腰痛
③胸部痛
④がん、ステロイド治療、HIV感染の既往
⑤栄養不良
⑥体重減少
⑦広範囲に及ぶ神経症状(下肢の筋力低下や膀胱直腸障害)
⑧構築性脊椎変形
⑨発熱
上記の症状がある場合は脊椎の感染症や骨折、腫瘍、大動脈疾患を疑われることから必要に応じて近隣病院への紹介が必要となります。
当院はMRI検査が可能ですが、レッドフラッグが疑われ、緊急で検査を必要とされる場合を除いては、当日検査枠が空いていない場合、後日予約となり検査する形になっております。非特異的腰痛のぎっくり腰など急性腰痛や長年継続している慢性腰痛であれば、薬やブロック注射、リハビリでの物理療法、生活指導や運動療法等の経過を辿りながら、必要に応じてMRI検査を進める形をとっております。
腰痛のレッドフラッグは生命の危機に関わる重大な疾患があることが多いため、緊急時は救急受診などを検討してください。
腰痛がある方や身近な方に腰痛を抱えているご家族様は覚えておいてください。

心当たりのある症状や不安がある場合は当院を受診して相談してください。

当院の腰背部痛にてMRI検査で異常信号を認めた症例について MRIの説明ページにも載せていますので 御一読お願いします


何かあれば早めの相談をお願いします。混雑時は、お待たせする事があるかと存じますが、可能な限り対応していますので ご協力お願いします